9windowsによる15年後のCAEを考えてみる

TRIZ理論の9windowsという手法で15年後のCAEについて考えてみる。
(お遊びです)

元ネタはこちらの本


TRIZというのは

日本語でいうと「発明的問題解決理論」といって、ロシア人特許審査官のアルシュトラーが数十万件にもおよぶ特許を研究。体系的で構造化された思考方法の理論を構築したものだそうです。

くわしくはググって。


9windowsというのは

優れた事業家、発明家たちの思考方法を研究し作り上げられた手法で、さまざまな人の優れた思考パターンをシンプルなステップにし、それを追いかけることで、かなり高い確度で発想できる方法だそうです。


この9windowsでCAEの15年後の未来を予測してみます。


1. まず画面を3x3の9画面に分割します。
2. 横軸を時間軸に取ります
3. 縦軸の真ん中を、思考する対象物にします。(たとえば工業製品)
4. 縦軸の上側を対象物をとりまく上位システムとします。(たとえば社会環境)
5. 縦軸の下側を対象物をとりまく下位システムとします。(たとえば構成要素)

そうするとこのようになります。

6.あとは1番から9番まで順番に考えていくと、とにかくアイデアが出てきます。


では「CAE」と使って演習開始!


1. 現在の製品 
 → CAE。3次元中心。構造解析(数百万ノード)、流体解析(数億ノード)
2. 現在の下位システム
 → ソフトウェア、コンピュータ、CPU、メモリ、HDD、並列化技術、最適化
3. 現在の上位システム
 → CAEの言葉の定義から言って「設計」。地球温暖化。異常気象。高速ネットワーク。


4. 30年前の製品
 → CAEの誕生。2次元中心。数千〜数万ノード 
5. 30年前の下位システム
 → 現在の下位システムと構成は変わらないが、ムーアの法則的に性能は1/(2^15)
6. 30年前の上位システム
 → 設計。大量生産工業製品。社会主義の弱体化→民主化→自由経済。


7. 15年後の下位システム
 → ハードウェア性能が256倍。超並列化。
8.15年後の上位システム
 → アジアが世界の中心。海洋国の一部が水没。医療費の増大。世界的な水不足。
9.15年後の製品
 → 粒子法、分子動力学の台頭。自動最適化。医療・気象・エネルギーが問題の中心。


なんだかつまらない結果になってしまった。自分の発想の貧相さに嫌気がさしてくる。あと一人でやっても限界がありそう。みんなでワイワイやると楽しそうだな。


15年後の上位システム予測の為に下記サイトを参照しました
未来年表NEDO技術戦略マップ経済産業省産業構造ビジョン2010