3次元CAD導入効果

こちら国土交通省公開の国産自動車のリコール件数。
平成10年(2000年)くらいからリコール件数はずっと上昇傾向である。


1980年代後半から3次元CADの導入が始まったが、自動車産業は比較的早く導入されたと思う。2000年くらいでは60%まで導入が広まったみたい。


自動車メーカ、その下の部品メーカに3次元CADが広まった結果開発期間は大幅に短縮したようだが、品質が追いついていないのが現状か?


リコール件数の増加は、自動車自体の機能追加とかいろいろ理由はあるだろうけど、開発期間短縮に3次元CADが一役買っているのはたしかだろう。フロントローディングした結果品質が追いつかない、これを追いつかすのはCAEの役目だろう。


自動車CAEは地道に進化をつづけていて、現在は性能評価の45%くらいはCAE評価で完了するらしいし、あと5年くらいで1000万自由度が解けるようになってフルビークルで精度よく解析できるようになるらしい。そうなると、リコール件数にも変化があるかもしれない。