渡辺美樹の超常思考

株式会社ワタミCEOの渡辺美樹さんの「渡辺美樹の超常思考」という本を読んだ。何となく寄った本屋で衝動買い。渡辺さんの本を読むのは「使う!『論語』」に続く2冊目。


気になったキーワードを抜粋


1.長期的・多面的・根本的に考える

渡辺さんが学生時代に読んだ、東洋思想家の安岡正篤さんの著書に出てくる「思考の三原則」。
「これが出来ればなー」と思わずにいられない。シンプル且つ難しい。


2.ノブレス・オブリージュ

フランス語で「高貴なる者の義務」という意味。
「多くを与えられた者は、多くを求められ。多くを任された者には、さらに多く要求する」という新約聖書の一節に由来すると言われている言葉。自分が人より多くのお金や地位を与えられたのなら、そのことですでに大きな責任が生じているという事。


3.人生の6本柱「仕事、家庭、教養、財産、趣味、健康」

これはよく渡辺さんが言ってる事。一時的にバランスがずれる時があっても、長いスパンではこの六つのバランスが大事だと言ってる。このなかに「友人」とか「友情」とかが入ってこないのがミソ。彼らしい所だと思う。


4.不要な情報をいかに捨てるか

不要か不要でないかを見極めるのは、つまりは重要度を見極められるかどうか。情報について受け身になっていると、その見極め力はつかないので、主体的に情報をアウトプットする側になれば無駄を省くトレーニングができ見極め力がつく。

これ以外にも第4章「仕事で成長する思考法」では、ビジネスパーソンとして為になることがたくさんあった。


5.人の心は人の心でしか満たせない

幸せは、自分以外の他社の存在のあるところにしか生まれない。
うーん、本質を突く素晴らしいお言葉。


6.ライバルはマザーテレサ

株式会社ワタミの企業理念は「世界中で一番ありがとうを集める事」であり、そう意味でマザーテレサは、以前は「目標」だったらしいけど、今は「ライバル」だそうです。こういう事を真顔で言い放てるのが彼の魅力。


7.成長すれば必要な人に自然に出会う

この本で自分的な一番の金言。
渡辺さんは表面的な人付き合いは意味がないと考えていて、人は孤独により成長すると考えていることから出てきた言葉。
この言葉は僕自身の実感として確実にある。成長したとき、成長するときには必ず誰かに出会っている。今まではただ自分は運が良いなと思ってたけど、こういう必然もあるのかなと思った。


僕は渡辺さんみたいな人は大好きです。渡辺さんの他で言えば、勝間和代さん、松岡修造さんとか。圧倒的なpositivenessで周囲の人を動かせる人。自分もそうなりたいと思う。


本とは関係ないが、ちょっと思い出したのが梅田望夫さん。「ウェブ進化論」での強烈なpositivenessに影響された僕としては「日本のウェブは残念発言」以来存在感が薄れているのが残念。また彼の活躍を見てみたい。