安定志向が阻害するもの

1/26のWBSで「春闘本格スタート」のニュースがあった。
ニュースのなかで賃金制度が成果主義から年功序列に回帰し出したことが報じられた。


日本人はやはり安定を求める思考は強いなと思った。


この強い安定志向が逆に、格差是正や既得権益の是正を阻害している。強過ぎる安定志向は、制度や思考を硬化し、変化に抗する慣性力を一層強める。就職における新卒神話はこれからも続き、不況で職を失った人はカムバックできない。官僚の特権は続き、理想の結婚相手一位は公務員であり続ける。起業する人はすくないし、起業した人を積極的に応援する人もすくない。


安定を得た人は、安定を得損なった人を安定から遠ざける。再チャレンジは許されない。安定を壊すから。


また、安定の絶対量を増やす事は難しい、安定はエントロピー最大の状態だから、新しい安定を生むパワーはそこには無い。


極端な成果主義も日本には向かないと思うけど、単純な年功序列も害がありそう。変化を恐れない、順応できる人材を育てるのにはどうしたら良いか?


心のイノベーションのジレンマってやつかな?


テレビを見ていてそんなことを思った。