友人の結婚式

今日友達のK君の結婚式・披露宴に出席した。大学時代の友達だ。Kは最初東京で就職したが、後に転職して地元に帰って行った。


大学卒業してからは、けっこー疎遠になっていたので、転職して地元に帰ったことくらいしか知らなかった。大学時代は同じ学科、同じバンドサークルに所属していたので、すごく世話になった。何回もバンドを一緒にやった大事な友達だ。だから久しぶりにサークルのOB会とかで顔をあわせればすぐ打ち解けられる。そんくらいの仲だ。




そんなKが今日結婚した。




自分にとって人生初の結婚式出席だったので、まずは「結婚式ってどんなんなんだろう?」みたいな事を考えていた。それに知らない土地(Kの地元)に来て、式の受付を済まして、会場に入ると知らない人ばかりで漠然とした不安があった。


しかし、式が始まってみると色んなものがふっとんだ。


Kは真っ白なスーツに袖を通して、あまり見たことのないキリッとした顔をしていた。新婦もすごい美人でウェディングドレス姿に息を呑んだ。新婦の友人は、その姿を見て思わず涙を流してしまうほどだ。


バージンロードを新婦が父親と歩いて、Kのところまで来るとKは、父親から新婦の手を渡される瞬間に小さく「ありがとうございます」と言っていた。いろんな含みを持った、すごく素敵な言葉だった。かっこよかった。本当に。当たり前の事かもしれないが、心からうれしかった、自分のことでも、これほどうれしいことはないと思えるくらい、うれしかった。


披露宴では、両親への感謝を伝えようとすると感極まって泣いてしまうのが、彼らしくてうれしかった。(Kはよく泣きます)、2次会では地元の友人のKへの愛がすごく感じられた。会社の人ともすごく仲が良いみたいで、楽しく働いているのだなと、すごくうれしかった。
2次会の最後に、新婦からKへのメッセージが読まれた。新婦は東京生まれ東京育ちで、地方に出ることで「いろんなことをあきらめてきた」「でもいろんなものが得られた」と言うと、Kは涙をこらえられなかった。僕もこらえられなかった。


今日一日、感動させられっぱなしだった。Kの地元友人・家族・妻とのとても深い絆を感じれた。こんなにいい気分になったのは初めてかもしれない。


でも新たな不安も出てきた。「自分はこんなに祝福されるだろうか?」「祝福されるだけ、人に尽くしてこれたか?」、そう考えると自分の人生後悔だらけだなぁー。


深い喜びと、鉛の様な不安を感じることができた一日だった。僕の人生のターニングポイントになるかもしれないし、していくべきなんだと思う。


最後に、Kは本当にいい奴だ。奥さんも美人で明るい素敵な人だ。心から幸せを祈っている。