EQ忘備録 ベース編


6.ベースに迫力を付ける

60Hz〜80Hzをコントロールすることでベースの量感が調整できます。また、100Hz辺りはパッと聞いた感じではパワフルに聞こえるのでブーストしがちですが、2ミックス自体の抜けを悪くしたり、歪みっぽくなるので注意が必要です。


7.太さを失わずに音抜けを良くする

ベース音の200Hz周辺が出過ぎていると抜けが悪くなります。気になる場合は少しピーキングEQでカットしてみましょう。この200Hzを中心として、120Hz〜400Hzを過剰に上げると音抜けが悪くなります。マイキングや音作りの段階でシビアに追い込んでおいた方が良いでしょう。


8.ベースを目立たせる

ベースを派手にしたい場合は1kHz〜3kHzをピーキングEQでブーストしてみてください。エレキベースの弦に触れるフィーリングや、スラップベースなどのアタックを強調したいときにも有効です。


9.アナログシンセ・ベースの扱い

アナログシンセ・ベースは全般的にローが多めになります。ベーストラックのレベルメーターは振れているが、音量感が足りない場合はローが出過ぎていると考えられます。40Hzくらいから下をシェルビングEQやハイパスフィルターでカットし調整してみましょう。ただし、バッサリカットしてはベースの迫力が削がれる可能性があるので注意が必要です。ローカットのカーブも考慮して慎重に行ってください。また、アナログシンセのフィルターカットオフや、フィルターエンベローブを上げて倍音を増やす方法も試すと良いでしょう。EQでローをカットしなくても音量感が得られます。


自分がベーシストなのでちょっと追記


9.5.暖かみのあるミドルが欲しい時

ミドルが欲しいときは500Hz〜700Hzをブーストしてあげます。ゴリゴリする音を和らげてくれます。


9.6.スラップ抜けを良くする

スラップ抜けを良くするには8kHzをブーストします。そうすると「バッキン」って感じの音になります。また、機会は少ないですが歌ものでスラップをやるときは2kHzをカットします。人間の声や他の楽器の周波数対帯とかぶるのを防いで、キレイなスラップの音になります。マーカスミラーっぽい感じ!?荒々しいスラップ音が欲しい場合はお薦めしません。
12/21追記 4kHzをブーストすると少しじゃじゃ馬っぽいスラップ音になります、サドウスキーっぽい感じ!?


9.7.少し明るくする

1kHzを少しだけブーストします。そうすると若干明るい感じの音になります。上げ過ぎると声や他の楽器の邪魔になる可能性があるので控えめに。


あまりEQとは関係ないけど、僕的なマーカスミラー名演が聞ける一枚。
マーカスはプロデューサーとしてベースを弾くと本当にすばらしい。