Digital Native

ついさっき、NHKで放送した「Digital Native」という番組。ブログを書くような方は見た人(もしくは見る人)も多いと思う。ざっと内容を言うと、「Digital Nativeと呼ばれる人達は現実とインターネット空間を区別する事なく生活していて、今までに無い価値観や感覚の持ち主である。」確かにそうだと思う。「自称半Digital Native」の僕も会社で、上司とか先輩達と、特に「情報」に関する感覚の違いを感じる。


上司は「エグゼクティブから情報がなかなか下りてこない」といってるが、言ってる本人も情報をしっかり部下に下ろしているわけではない。「知らなくていいこと」と思っているのだと思う。


番組の途中で、「はてな」にも触れられていた。近藤社長のインタビューで「情報は見る方が判断する」と言っていた。タンザニアHIVの予防活動をネットを使って行っている若者が「ネットでもっと世界がフラット化する」と言っていた。「フラット化」というのはネットの大きなキーワードだと思う。またフラット化の実現には、「情報は見る方が判断する」というスタンスも必要だと思う。


これから色んな所でフラット化は進んでいく。あと五年から十年くらいはフラット化の為に多くの試行錯誤が必要でしょう。(僕も会社でひとりせっせとフラット化に努めてます)でもフラット化も先には「今より少し明るい未来」が待っているのではないかと思う。なんとなくそう思う。


フラット化した社会が良いか悪いかという議論もまだまだある。色々意見はあると思うが、「エリートと民衆の構図」と「テクノロジーによるフラット化」はどこかでバランスと取るのだと思う。人間って妥協の動物だと思うし。なんでもかんでもフラット化は、それはそれで困ったもんだとも思うし。


フラット化に関して少し違った視点で触れていて面白かった本はこちら「神成淳司×宮台真司『計算不可能性を設計する』」