バックボーンはつらいよ

最近よく読ませてもらってるブログ「My Life in MIT Sloan」の今日の記事読んで思った事。


バックボーンはつらいです。実際。

ところで、バックボーンプロバイダーとは構造的に儲からない産業だ。先日のMBAの「産業経済学」の授業でやったのだけど、一般論として、次の3つがそろっちゃう産業は儲からない。
・多大の設備投資(Fixed Cost)が必要
・顧客を一人増やすあたりのコスト(Marginal Cost)がゼロに近い
・商品・サービスが差別化できない

商品自体で差別化できないと、価格だけの競争になりがちだ。
その上に、顧客を一人増やすためのコストがゼロに近い、となると価格を安くしても、少しでも人を増やした方が儲かるので、競争してどんどん安くなっちゃうのだ。
で、最初にかかる、巨大な設備投資を取り返せなくなる。
だから儲からない。

つまり、この産業は、競争原理によって、構造的に儲からなくなる産業なのだ。(「産業経済学」役に立つじゃん)

僕の業界、超絶量産物なので設備投資は莫大。みんな良く使うもの、安い。テクノロジーは飽和状態にちかいような近くないような・・・、構造が単純で差別化困難。って、もろ3つ当てはまるじゃん、ありがとう産業経済学。でも仕事おもしろいんだよね。


話は変わるが、最近携帯を変えたい。
今はウィルコム。使いづらくて、会社で電波入らないので変えたい。そんな感じで携帯関係の情報を見てたらドコモからもメールし放題プランが出るみたい。auもこないだ「ガンガンメール」なるプランが出たばかり。
携帯業界も「バックボーンはつらいよ業界」に仲間入りかな?携帯端末だけで差別化しきれるだろうか?